足跡
タヌキと類似動物の足跡について説明する。
※図の足跡の大きさの比は異なっています。
【東京タヌキ】
都会では土が露出している場所が少ないため、足跡を見つけることは難しい。足跡を探すなら、土がある場所をまず探さねばならない。足跡は雨が降った後は残りやすいので、そういう時には注意して探すとよい。タヌキの足跡でなくてもイヌ、ネコ、鳥などの足跡も探せばトレーニングになる。よく動物の足跡が残る場所を見つけ、雨の後などは必ずチェックするようにするといい。
公道や公園は散歩のイヌの足跡と区別がしにくいので無視してよい。
雪の時、あるいはその直後も足跡が残りやすい。
足跡は写真で記録すると後で確認ができる。下記の説明と足跡図が確認のポイントとして役に立つだろう。
タヌキ
前足、後足ともに4本指で、ツメがある。
前足は実際は5本指だが、5本目(親指)は地面に届かない位置にあるので足跡には残らない(イヌと同じ)。
足跡の実例
爪跡、指跡が完全にくっきりと残る例は意外と少ない。
地面が固い場合、写真右のようにツメの跡だけが残ることもある。
イヌ
※図は省略しますが、形状はタヌキとほぼ同じです。
前足、後足ともに4本指で、ツメがある。
形状はタヌキとほとんど同じ。タヌキと小型犬の区別は難しい。大型犬は明らかに大きさが違うので区別できる。
東京都23区内では野良犬を見ることはほとんどない。また、私有地、企業所有地などでは飼いイヌの散歩でも入れない場所がある。そのような場所ならばイヌではなくタヌキと判断できる場合がある。誰でも通れる公道や公園の足跡ではタヌキと断定することはできない。
ネコ
前足、後足ともに4本指。ツメの跡はない。
ネコは普段はツメを引っ込めているため足跡に爪跡はない。
ハクビシン
前足、後足ともに5本指で、ツメがある。
ハクビシンは、立ち止まると後脚のかかとが接地し、図のように長い足跡になる。歩行時はかかとは接地しないので、前足と似た足跡になる
アライグマ
前足、後足ともに5本指で、ツメがある。
ハクビシンと同様にアライグマは、立ち止まると後脚のかかとが接地し、図のように長い足跡になる。歩行時はかかとは接地しないので、前足と似た足跡になる。
指が長く、人間の手のようにも見える。
アナグマ
前足、後足ともに5本指で、ツメがある。
ツメは大きい。