東京タヌキ探検隊タイトル

食性

雑食とされる。

東京タヌキ探検隊!が収集した目撃例やフンの内容物からは、トキワサンザシ属、キンカン、サクラ、ビワ、ウメ、ヤマモモ、モモ、ブドウ、 ズバイモモ (=ネクタリン)、イチジク、カキノキなどの果実を食べることがわかっている。
他にも、ミカンなど柑橘類、サツマイモ、リンゴも食べるようだ。このことから、ハクビシンは極端な果実食らしいことがわかる。
これらは東京都23区またはその近辺での事例である。

ハクビシンは果樹害獣として有名で、他にもナシ、イチゴ、トウモロコシ、バナナ、メロン、スイカ、トマトなどで農業被害が発生している。

果実の問題は、1年中入手できるわけではないということである。特に冬から春は果実はかなり少なくなる。果実が得られない時にハクビシンが何を食べているかは重要な調査課題である。

動物性食物については何を食べているかはっきりしない。タヌキ同様に昆虫、ネズミなどを食べていると推測されるが、東京タヌキ探検隊!は具体的な証拠を持っていない。
ネズミの死体もあった、という目撃例があるのでネズミも食べているのかもしれない。

東京都23区またはその近辺での事例では、人間由来物(生ゴミなど)を食べているという確実な証拠は得られていない。

東京都23区以外では次のような報告がある。

群馬県におけるハクビシンの食性と生息状況(姉崎、坂庭、田中、2010年)

これによると動物性のものもよく食べ、果実はあまり食べていないように見える。これは「その場所で最も得やすい食べ物を食べている」と説明するのが最も妥当であるように思われる。東京都23区の場合、それが「果実」であるというのは意外に思えるが、人間が果樹を意識して植えてきた結果ということを意味しているのかもしれない。

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