片手入力キーボードの試みは昔からあります。
私が知っているもの、ネットワークで見つけたものを以下紹介します。
日本語片手入力なんて実用性あるの?と思われそうですが、もちろん可能です。
チョイ入力とCUT Key Pocketは一時期実際に使い、日本語入力には問題なく使えることを確認しました。
1998年ごろ?発表
増田忠士氏が考案。
ローマ字ルールを再定義することで実現。
テンキーに実装するもの、普通のキーボードの左手側または右手側に実装するもの、普通のキーボードの左右両側に実装するもの(これは片手入力ではないが)、と柔軟に設定できる。
自力でローマ字ルールを書き直してMacに実装してみました。2000年のことです。かな漢字変換はWXGを使っていました。
普通のキー配列に切り替える方法が当時は面倒だったため使わなくなりました。
ネットには詳しい資料があまりありません。増田氏の著書で紹介されているようですが、これらも今となっては入手困難です。
・参考ページ
http://y-terada.com/japanese/katachoi/katachoi.htm
1999年発売。
ミサワホームが開発したという異色の生い立ち。
2度押し、3度押しを使って文字キーを12個にまとめたのが特徴。
私が使っていたのはCUT Key pocket(2001年発売)。
文章入力でしばらく使っていたが、US配列、JIS配列とかWindows、Macの違いとかをうまく吸収できなかったため(当時は無理だった。今も簡単ではないが)、使わなくなった。
まだ捨てていないはずだが、どこへ行ったのやら…。
チョイ入力とCUT Key Pocketの経験があるので、テンキーのサイズでの日本語入力は可能だということはわかっていました。
ですが、それを実装する方法は当時は見つかりませんでした。
過去のデータを調べてみると、2014年10月に作ったキートップのデータが残っていました。
これは…サンワサプライのプログラマブルテンキーNT-19UH2BKN用に作ったものですね。
ですがMacではテンキーを認識しないことが判明。実際に試すことはできませんでした。
そもそもレイヤー機能とかもなかったのでこれでは実装不可能でした。
次に古いデータは2018年2月〜5月のものです。
2018年4月、ジェイダブルシステムのプログラマブルキーボードMKBJ24U-B00(24キー/USBタイプ)を買った頃です。
このプログラマブルキーボードならできそうだ!と思ったのです。
実装はしてみましたが、そこで満足してしまったのでしょう、そこから深く追求はしませんでした。使い道もありませんでしたしね…。
このプログラマブルキーボードは普通にテンキー(+矢印キー)として使うことになりました。そっちの方が必要だったからです。当時使っていたMiSTEL BAROCCO MD600はテンキーも矢印キーもなかったのだ!
2020年に片手入力に取り組んだのは思いつきからです。
使い道をなくした中古のlet's splitを見ていて、「片手入力キーボードとして使えるぞ!」とひらめいたのでした。
同じようなことに取り組んできた先人たちの成果を紹介します。
ソフトウェアで実現した例もありますが省略。
たった20キーにあらゆる機能を盛り込んでいる。
日本語には不向きか。
Helixキーボードの左手側のみを使ってFrogPadを再現したもの。
32キー。
2020年。
4x5キーボードを使って私と同じようなことをやっています。
サンワサプライのプログラマブルテンキーを利用。
フリック入力が登場する以前の文章です。小型キーボードやペン入力の例が紹介されています。昔から文字入力の方法はいろいろと試されてきていたのです。
●個人的な片手入力の歴史
●「Re: CUT Key」=CUT Keyの応用 (2020年9月)
●さらなる実験:Planck EZに実装する(2020年9月〜11月)
●Dumangキーボードで片手キーボードを試してみる(2023年1月)
●Dumangキーボードで片手キーボードを試してみる その2(2023年10月)