東京タヌキ探検隊タイトル

ハクビシンに出会ったならば

このページの解説は東京都23区内(あるいは大都市)向けのもので、他の地域では多少事情が異なります。

基本的な考え方は「タヌキに出会ったならば」と同じです。

※「杉並タヌキおつきあいガイドライン(私案)」もご覧ください。杉並区以外の都市部でも共通の指針になります。

逃げたペット?

珍しい動物が東京都23区内で見られると「逃げたペットではないか?」と思われることが多いようですが、それは違います。東京都23区内にはハクビシンが1000頭以上生息しているのは確実です(タヌキよりも多いです)。ペットとしての実績がほとんどないハクビシンがこんなに逃げ出しているはずはありません。ハクビシンは逃げたペットではなく、もともとそこに生息している野生動物なのです。

1000頭というとかなりの数のように聞こえますが、東京都23区の面積から言うと生息密度は非常に薄いものです。

ハクビシンは大増殖している?

過去の統計が無いため正確なことは誰にもわかりません。東京タヌキ探検隊!に寄せられた目撃情報数からは大増加している兆候はありません。

動物は食べ物や巣を確保しなければ繁殖はできません。これらが十分とは言えない大都市では爆発的に増加することはないはずです。

ハクビシンは駆除すべき?

●トラブルがないのならば駆除する必要はありません
●トラブルが発生して駆除する場合でも「侵入防止対策」が有効です

野生の哺乳類は鳥獣保護法により、無許可の捕獲・殺傷が禁じられています。

何らかの害がある場合は「有害駆除」が認められますが、これも都道府県の許可が必要です。この場合の「害」とは、人間への直接被害や経済的被害などに限られていると考えてください。何も被害がない場合、例えばハクビシンが電線を歩いていた、道路を歩いていた、というだけでは何も害は発生しませんので、駆除の必要はありません。

害の具体的な例は「家屋内侵入」と「農業被害」でしょう。ハクビシンは民家内に入り込み、天井裏・屋根裏をねぐら・巣にすることがあります。すると、夜中にハクビシンが天井裏・屋根裏を走り回ったり、天井にフン・尿のシミが広がり悪臭を発生します。また、ハクビシンは果物を好み、果樹園で被害が発生することがあります。このような場合は明らかに害があると言えますので駆除の対象になります。

ただ、「庭の柿の実を食べられた」というような場合は見逃してやってほしいものです。柿などの果実は野鳥も食べに来ますし、動物のための取り分も認めてやってください。

駆除をする場合でも、「殺す」ではなく「侵入を防止する」ことを勧めます。ハクビシン1頭を殺しても、他のハクビシンがいつかまたやって来るだけです。それよりも侵入防止対策を念入りに行う方が確実です。家屋内侵入の場合は穴や隙間をふさぐことが対策になります。

「ハクビシンは外来生物」という見解がありますが、これは現在もはきっりしません。ハクビシンは外来生物法の対象になっていませんので、外来生物法では駆除できません。

「外来生物」は、一般には明治時代以降に日本に移入された生物を指します。ハクビシンがいつから日本にいたのかはわかりませんが、江戸時代にはハクビシンがいたのではないかとする見解もあります。(民話「文福茶釜」では綱渡り芸をするタヌキが登場しますが、これはハクビシンではないかと思われます。タヌキには綱渡りは不可能だからです。)

ハクビシンは危険な動物?

「ハクビシンは凶暴」などと言われることがありますが、その根拠はありません。ハクビシンが凶暴と言うのならば、イヌやネコだって凶暴です。その程度なのです。

東京タヌキ探検隊!に寄せられた情報には、「ハクビシンが襲ってきた」などという例は皆無です。そもそもハクビシンには近づくことさえ難しいものです。

では、絶対におとなしい動物かというとそうでもありません。例えば逃げ場がないような場所に追い込まれれば逆襲してくるでしょう。これはイヌでもネコでも同じことで、ハクビシンが特別危険なわけではありません。ただし、天井裏・屋根裏のハクビシンは逃げ場がありませんから、捕まえようとすると逆襲される可能性が非常に高くなります。このような場合は専門の業者に任せるべきです。

ハクビシンは病気を持っているのではないか?

SARS騒動の時に、ハクビシンが原因とされたことがあるため不安に思う方がいるでしょう。ハクビシンがSARSの原因だとは断言できませんが、媒介していたことは否定できません。ですが、あらゆる野生動物は何らかの感染症・寄生虫などの媒介者になりうるものです。ハクビシンだけが特別に問題であるわけではありません。

動物を殺すことは解決法になりません。例えば、カモ類は鳥インフルエンザに感染し、鳥インフルエンザ・ウイルスを運ぶことが知られています。だからといって、カモ類を絶滅させることが解決法になるでしょうか。ハクビシンの場合でも同じことです。

感染症・寄生虫などは、動物に直接さわったり、フン・尿をさわったりしなければ問題になることはほとんどありません。イヌを飼っている場合は、そのような接触を避けるために、外出時はリードをつけることを強く推奨します。

ハクビシンに出会ったらどうするか

道路や電線を歩いているなど普通の状態でしたら何もする必要はありません。そのままにしておいてください。よろしければ東京タヌキ探検隊!に目撃情報をしらせてください。お願いします。

ハクビシンが家屋内に侵入してきたり、農作物に被害があるならば対策を行ってかまいません。行政の窓口は各都道府県になります。行政があてにならない場合は駆除業者に依頼してもかまいません。ただし、鳥獣保護法について満足に説明できないような業者はやめた方がいいでしょう。

東京タヌキ探検隊!は残念ながら時間もお金もありませんので現場で直接対策を行うことはできそうにありません。しかし、蓄積した事例からアドバイスを行うことはできます。
駆除は専門業者に頼むとしても、駆除の方法について東京タヌキ探検隊!セカンド・オピニオンを提示することができます。
あるいは、ベランダや屋根にハクビシンがフンをすることがあるのですが、その対策を提案することができます。
遠慮せずご相談ください。

連絡先は目撃情報連絡方法のページをご覧ください。

(ただし、農業被害についてはその方面の専門家に聞いた方がいいでしょう。ハクビシンの運動能力は非常に高く、防御が非常に難しいのです。)

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