東京タヌキ探検隊タイトル

運動能力

タヌキの運動能力は基本的にはイヌに似ている。

登攀力

足がかりの無い垂直壁の場合、タヌキが登れる限界は1m程度とみられる。そのため、塀の上を歩くことは非常にまれである。高い塀の上を歩いているならば、どこかに塀に登るための段差や台などがあると考えられる。なお、塀の上は普通に歩くことができる(ブロック塀ほどの幅があれば問題無く歩ける。鉄道レールの上も歩ける)。

石垣など足がかりがある急坂なら1m以上でも登ることができるはずであるが、具体的な例は知られていない。自然の中の急斜面程度なら問題無く登り降りできる。

高いところから降りる例については、高さ120cmから垂直壁を降りた例が目撃されている。もっと高くても問題無いのではないかと思われる。

木登り

タヌキは木に登ることは可能であるが非常に下手。ハクビシンやネコのように簡単に登ったりはできない。降りることも下手。
イヌが木に登ることができないのと同じように、体の構造的に木登りに向いていない。
タヌキが木に登るのは非常にまれである。

狭いところ

少なくとも高さまたは幅が10cmあればくぐり抜けることができる。これはネコやハクビシンもほぼ同じ能力がある。

泳ぐ

タヌキは泳げる。その能力の程度は不明。

運動能力からわかること

以上の特徴をまとめると、タヌキは主に地面を歩く動物と言える。体格が近いネコと同じような移動経路を使っていると考えられるが、塀を登れないためにネコとまったく同じ行動はできない。
ただし、地上ならば移動経路をネコと共有している部分も多いと考えられるため、タヌキだけでなくネコの行動の様子も観察するとタヌキの行動を推測できることがある。

※「登攀力」「狭いところ」は宮本自身による観察と情報収集による成果である。図鑑や専門書にも書かれていないはずである。なぜなら、山野にいるタヌキならこのような状況に遭遇することはなく、誰も注目してこなかったからである。住宅地でタヌキを追跡し、その行動を推測するにはこれらの知識が不可欠であるからこそ私が「発見」できたのである。

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