東京タヌキ探検隊タイトル

2020年の長すぎる春休みのための
タヌキとアブラコウモリの問題集

●問題1 皇居のアブラコウモリはなぜ東側に多い?

出題日2020年4月7日(火)(緊急事態宣言の日に)

宮本隊長は東京都23区をあちこち歩き回ってアブラコウモリの生息を確認しています。
上の図は皇居でのアブラコウモリの目撃記録です。2014年9月27日(土)に皇居を1周して調べました。皇居ラン(ランニング)のコースに沿って移動しています。
字が小さいですが例えば「14-500」は「2014年の500番目の観察場所」という意味です。赤線は3次メッシュです。

アブラコウモリがいるかどうかは、肉眼での目視、バットディテクターによる鳴き声の確認で行なっています。
バットディテクターとは超音波を可聴音(人間が聞こえる周波数の音)に変換する装置です。コウモリの鳴き声=超音波は特徴的なので簡単に判別できます。
詳しくはこちらをお読みください。

いきもの通信 Vol. 578(2014/5/25)バットディテクターを使ってみたら川は超音波に満ちあふれていた

皇居の観察記録で不思議なのは、皇居の東側にはアブラコウモリが多く、西側は少ない、ということです。(2014年9月27日(土)の観察では坂下門で複数頭が確認できましたが、他では1頭ずつしか確認できていません。)
観察のコースは内濠(うちぼり)沿いで、条件が東西でそれほど違っているようには思えません。
この東側に集中する傾向は次の論文でも示されています。

「皇居におけるアブラコウモリのねぐらと採餌場所」(繁田真由美、繁田祐輔、遠藤秀紀、2006)

そこで問題です。
アブラコウモリのこの東西の差の理由はなんでしょうか?

参考情報:
現場の様子を知ることは大切です。といっても皇居まで行くわけにもいきません。
そこで、Googleマップの「ストリートビュー」を利用してみてください。内堀や周辺がどのようになっているか確かめてみましょう。

ある程度の回答は上記論文に掲載されていますので、それを要約してみるのもいいでしょう。
ただし、宮本隊長が考えている答えはそれとは違うものです…。
後日、追加問題を出しますので、それまでに答えを考えておいてください。


追加問題はこちらです。(2020/05/10)

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